ユトリとサトリのあいだ

大学生だったり時々、虫を食べたり

底辺ブロガーにとってあのデオコのレビューは学びの宝庫だった

 

 

honeshabri.hatenablog.com

 

この天才的なタイトルを目にしてこのリンクをクリックしない人間はいないだろう。

最近、その記事のクオリティに衝撃を受け感動のあまりTwitterをフォローし、読者になるボタンまでも押してしまったブログがあるので紹介する。

 

彼の名は骨しゃぶり(骨しゃぶり (@honeshabri) | Twitter)。

ブログ界ブイブイ言わせている天才ブロガーである。

はてなブログで記事を書いている人の中には知っている人も多いのではないだろうか?

そう、先日白濁した液体(デオコ)を掌に載せたサムネイルはてなブログのおすすめ記事欄に君臨した彼である。

 

その彼のブログ「本しゃぶり」がめちゃくちゃに面白い。

彼の記事の中の文章を引用させてもらう 

(デオコの香りのレビューを見て)

Dain曰く、これで体を洗うと自分の体から女の子の匂いがわきあがる。おじさんでも、だ。
「……試してみる価値はあるな」
俺はそう思った。
別に女の子になりたいわけではない。リチャード・ワイズマンによれば、運のいい人は新しい経験を喜んで受け入れる。運をよくするために、新しい経験を探していたところだったのだ

 

痺れるような文構成である。

村上春樹を彷彿とさせるセリフ回し 

底知れない知性を感じさせるリチャード・ワイズマンである。

素晴らしい。

 

彼の文章の何が違うか?

ブログを書く人間として彼のブログから学ぶところは多い。

彼の文章からおもしろい文章をつくるファクターを見つけることができれば、面白い文章を書くことができるのではないか?僕はそう考えた。

凡人は模倣し天才は盗む

ピカソも技術の研究に関してこういう言葉を残している。ブログを始めて日の浅い僕が、少しでもおもしろい文章を書くためには技術の研鑽は不可欠である。

そして僕はピカソの言うように「本しゃぶり」から徹底的に学ぶことにした。

 

 

説得力とは

本しゃぶりの文章でまず違うなと思ったのは説得力。彼のブログ記事を読んでいると「説得力があるな」と感じること。

そもそも説得力とは何か?

この「説得力」は何が生み出しているのか?

この説得力の違いを考えているうちに、僕の書くブログと決定的に違うなと思った点があるのでそれをここに記しておく。 

断言する、安易にクエスチョンマークで共感を求めてこない

僕の記事と本しゃぶりのブログで最大の違いはこれだと思った。

彼は記事の中でほとんど読者に語り掛けない。記事の中では彼の思ったことや体験を語るだけである。

 

この記事を見てほしい。

www.yutosato.work

 

比べてみると僕の記事はどうだろう。

上の記事の中だけでも読者に語り掛ける場面が二か所。「思います」などの断言を避けるワードも数が多い。

今思えば現実の会話の中でも、「なるほど」と思える話をする人は自信であふれている気がする。安易に共感を求める文章が、逆に記事の説得力を失わせていたのだ。

である調

彼のブログは基本的にである調で書かれていることがいる。つまり口語体というよりは文語体に近い。僕のブログは基本的に語尾はその記事の内容に合わせている。

である調は親しみやすくはない書き方であり、会話している気分で読むことはできない。少し硬めの文章を用いることで記事全体が威厳を帯びているのではないだろうか。

引用

彼の記事をいくつか見ていくと彼は至る所に本や文献、科学者の引用を用いていることがわかる。

例えば上の記事であれば

…リチャード・ワイズマンによれば、運のいい人は新しい経験を喜んで受け入れる。運をよくするために、新しい経験を探していたところだったのだ。

…ファーブルの『昆虫記』には、メスの蛾が性フェロモンを分泌することでオスを誘引する様子が書かれている。

 

引用はかの有名なTEDに登壇するような超有名な人々ですら行う技術。

TED

TEDスピーカー

骨しゃぶりさんを含めて彼らは、独りの意見がどれだけ弱いものかを知っているのである。言い換えれば彼らほどの有識者でも適切な研究や事実に基づいた根拠や理由を示さないことには、話に説得力を持たせることができないのだ

 

ストーリーテリング

なにかを伝える時に、一番効果を発揮するのはストーリーテリングである。

世界最高のプレゼン教室の著者ガー・レイノルズはこう語る。

ストーリーテリングとは話の中に起承転結のようなストーリー性を持たせる技術であるストーリーテリングが最も人間の興味を惹くことは脳科学的にも証明されている。

なぜなら人間を含む哺乳類は、出来事をその出来事の前後の情報と組み合わせて記憶するからである。脳は情報だけでなく情報の文脈にも強く興味を示すというわけだ。

 

デオコの記事に戻ってみよう。

(起)別の人のデオコのレビュー記事を見て興味を持つ。

(承)これを使えば俺も女性の匂いをまとえるのではないか?

(転)しかし女の子の匂いとは何かがわからない。

(結)女の子の匂いを感じるには女の子の匂いが必要である。

デオコ記事の中身自体はそれほど文章量は多くない。それでもしっかりと起承転結が組み込まれストーリーの体をなしていることがわかる。

ストーリー性は面白さを生むのだ。そして面白い話というのは、読者に深い理解をさせる手助けになる。

 

「伝える」という技術に関しての本は何冊読んできた。上記のプレゼンの本や、「伝え方が9割」などその類の本だ。

こうしてみると、上に紹介した本しゃぶりと僕の記事の相違点はそれらに書いてあったことばかりである。

伝えるために大事なのは基礎なのだ。特別な技術など要らない。基礎を徹底しろと本しゃぶりに言われた気がする。

彼の記事には伝えるためのエッセンスが詰まっていた。

 

おわりに

デオコのレビューをしているだけなのに面白い。

レビュー記事を面白くかける人間がこの世に何人存在するのだろうか。

 

彼のブログから学ぶことは多い。

僕も白濁した液体(デオコ)を手に乗せた画像ではてなブログのトップページに載せてもらえるように、日々精進していこうと思う。

 

女の子の香りがすると噂のデオコ