コオロギと彼女

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食糧問題と環境問題を解決する「MUSCA」注目の昆虫スタートアップ!

まとめ

高品質な肥料と飼料を同時に生産するエコな技術を開発!

従来のバイオマスリサイクルよりも高速!

 

 

 バイオテクノロジーを利用するスタートアップ:MUSCA

MUSCA HPより引用

遠くない将来、人間の数に対して食糧の量が足りなくなるといわれています。いわゆる食糧危機です。さらには人間の活動によって環境は汚染され続け、環境問題はどんどん深刻になっています。国連でのグレタさんの演説も記憶に新しいですね。

環境問題と食糧危機に取り組む注目のスタートアップ、MUSCA。

 

それらの問題にかなり有効と思われる、素晴らしい事業だと思ったのでここで解説したいと思います。

 

MUSCAのやっていること

MUSCAのやっていることは、「有機廃棄物の処理と利用」です。

有機廃棄物とはぼくたちの生活の中で生まれてくる生ゴミ、家畜の糞尿のことを指します。

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コンポストというものを知っていますか?

家庭での生ゴミを肥料に変えてくれる道具です。その中に生ゴミと土を入れておくと2か月ほどで生ゴミが分解されて肥料になります。MUSCAのやっていることは「コンポストの超高性能バージョン」と言うと理解しやすいと思います。

 

 

 

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MUSCAの事業のカギとなるのは、ハエです。

まず遺伝的に選抜された独自のイエバエを、分解したい糞の上にばらまく。糞の上で産まれたハエの幼虫は、糞を食べて分解しながら成長します。幼虫が食べた糞は分解されて排泄されます。この排せつ物が肥料です。

 

この肥料がすごい。

 

野菜に感染する病原菌の抑制効果、農作物の成長促進効果、農作物の収穫量増加の効果が立証されています。

lovetech-media.com

 

さらにMUSCAのシステムはここだけでは終わりません。

 

家畜の糞尿を分解したイエバエは、その後さなぎになるために餌を這い出していきます。この幼虫を集めると超高品質の飼料になるそうです。MUSCAの幼虫を餌にして育てた魚は、40パーセントも普通の個体よりもよく育ったそうです。

 

 

この間、なんと一週間!このスピードのおかげで現在の糞尿処理にかかっている2~3年という長い時間をカットできます。さらにそれに伴って発生しているメタンなどの発生を抑えることができるので地球温暖化へのソリューションとしても期待できます。加えて昆虫であるイエバエを使っているため、ほとんど人の手を使いません。

 

 

そして最も注目すべきポイントは、この工程を回していくと、一切無駄なものが出ないということです。私たちが食べる家畜から出るフン、野菜の端切れなどはすべて幼虫に分解されます。そしてその幼虫の排せつ物が肥料になり、幼虫自身もサカナやニワトリの餌になります。

 

完全な循環システムを達成しています。かなり魅力的です。

 

家畜の収穫量が増えることに加えて、温室効果ガス排出量も、従来の肥料製造や糞尿処理の場合よりもぐっと少ない。さらにこれを実現するのに必要なのはMUSCAのハエと安価な機材のみ。人件費も全くと言っていいほどかかりません。おまけに手間いらず。

 

僕たちが今考えていかなければならない、環境や食糧問題の解決に一歩近づくのではないでしょうか。

 

 

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