ユトリとサトリのあいだ

大学生だったり時々、虫を食べたり

【ソファなんていらねえ】超おすすめ座椅子“RACCO”の魅力とは

 

ソファが…ほしい

うん…

ゆったりと座れるソファが、欲しい。欲しい。

 

一人暮らし、7畳1K、金欠だけど。

 

ソファっていいな。高級感あるし、体を包み込んでくれるような包容感あるし。忙しい日の朝、香り高いモーニング珈琲と穏やかなクラシック音楽、それに一冊の古書。まるで凪の海に漂うボートのように、五感の全てを、僕の全てをただ朝のひと時にゆだねる。そんな僕を優しくも力強く支える大きなソファ…

 

最高だ。

 

欲しい。

 

でも、買えない。買うことができない。

値段が高い。それ以上に、でかい。

 

親の金で大学行かせてもらって、雀の涙みたいなバイト代で生活する僕に、そんな金は存在しない。ふつうに生きるだけで精一杯の自分には、とても手が出せる代物ではない。けど、

 

7畳の生活空間に寝具と生活用品、そして本棚。部屋の構造上、もはや“動かない家具”を置くゆとりなどない。新たに生まれるはずの毎朝30分の幸福は、ソファを置いて開閉しなくなるクローゼットの憂鬱に掻き消されてしまうだろう。けど、

 

カフカの、おっきな背もたれ付きの椅子に身を委ねたい

 

アメリカの心理学者のメラビアンいわく、人がある環境に対して抱く感情には「覚醒ー非覚醒」「快ー不快」「支配ー服従」の3つのファクターである。ここでいう覚醒とは興奮度であり、快とは満足の度合いであり、支配は自由度だ。ひとは低い覚醒、穏やかな快、多少の支配感を抱かせる環境において心地よさを感じる。

 

ソファとはまさに、まるで夢の世界に吸い込まれるように安堵感と幸福感を運んでくる。そしてまるで自分は、この部屋の主であり、ひいではこの小さな国の王であるような錯覚を得る。メラビアンのいう3つの要素を完全に満たした、最強の家具だ。ソファさえあれば、他にどんな家具が必要なのか。

 

僕の部屋に勉強机などない。学生の部屋なんてのは、くつろぐスペースであって勉強をする場所じゃない。実家で暮らしている時から、家で勉強したことはほとんどない。やっても小学校の夏休みの1行日記くらいだった。陰鬱な生活のなかで限りあるリラックス可能なスペースとして取っておくべきだ。

 

PCデスクももちろんない。そもそもリラックスするための部屋に、大きな家具を所狭しと置く必要はない。一度入ると出たくなくなる、時間を忘れてしまうような部屋が理想だ。もう僕の部屋にはスペース的な余裕はなく、僕のお財布にも金銭的な余裕はない。

 

けど、ソファ、ソファ、ソファ…

 

諦めきれないソファへの渇望。欲望。僕は実家から下宿に引っ越したその日から、常に持ち続けてきた。しかしその夢はついに叶うことは無かった。あるものと出会ってしまったから。

 

 

 

最強の座椅子“RACCO”と出会う

 

ラッコはかわいい。愛すべき仕草はいまや動物園、いや水族館の人気者だ。僕も動物で1番好きなのはネコかラッコだ。かわいいもん。

 

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そんなラッコの一番の魅力は、なんと言ってもそのお腹だろう。基本的には背泳ぎのラッコは、その腹をあらゆることに利用することで知られる。ときには贅沢なテーブルとして、またある時は安全なゆりかごとして、厳しい自然界を生き抜くため、お腹を進化してきた。

 

ときにラッコの赤ちゃんを羨ましく思う。極寒の海上においても暖かく、母親の愛情を体温越しに感じ取れる。母ラッコは荒波にもまれる一艘の舟でありながら、その船上の安心感は豪華客船のスイートルームを凌ぐに違いない。

 

長年ラッコを研究するアメリカの野生生物学者のティム・ティンカー博士もラッコの母親の偉大さを語っている。我が子が生まれてから大きく育つまで2〜3年という長い年月を子育てに注力する。そうやって最終的に立派な子供を育て上げると、報われたような気になるという。

 

本当に偶然だった。そんなラッコのお腹に思いを馳せながら、インターネットでかわいいラッコグッズを探していた。T-シャツ、タオル、ポスター、ある種ありきたりな商品のなかにひとつ、異彩を放つものが紛れていた。

 

RACCO

 

なんだこれ。調べてわかった。これは座椅子だ。

 

正直に言って座椅子にいいイメージが無かった。今より子供の頃、家族旅行で使った旅館に置いてあった座椅子に座ってご飯を食べたが、ものの10分で足が痺れた。

実家にも座椅子はあったが、座ると腰や内臓に負担がかかっているように感じられた。高齢になってきた祖父母は、歳をとるにつれ、生活の中で座椅子を使うことはなくなっていった。実際に、「もしかしたら使うかもしれない」と言って譲り受けた祖母の座椅子は、これまでの下宿生活でほとんど使われていなかった。

 

しかし出てきたRACCO。名前に魅了されたのか、普通なら無視して流すところを少し詳しく調べた。なにやら良さげだ。

 

まずクッション性がありそう。それに全体が体を包み込むような構造をしているらしい。そして大きさが普通の座椅子より少し大きい。まるでソファのようなその見た目に興味を持った。薄い煎餅クッションに背もたれをつけただけの、普通の座椅子とは明らかに一線を画していた。

 

そしてその価格。当時の商品単価4,990円。安い。商品レビューもあらかた良さげだ。僕の購買意欲は徐々にRACCOに向かっていた。

 

 

使って分かったRACCOのもつ魅力

 

それはたしかに妥協だったのかもしれない。ソファを買えない僕は大きな座椅子を買った。

 

RACCOを見つけてから、座椅子に関心を持ち、いろいろと調べてみた。座椅子は日本文化が生み出したものであるといった雑学も知った。また当時のニトリIKEAなど大手家具メーカーの座椅子を一通りみてみた。

 

しかしながらRACCOの機能性、価格に敵うものは見つからなかった。チャーミングな名前も少なからずこの判断に影響をしているだろう。だってラッコかわいいもの。

 

そんなこんなで僕は、RACCOを買ってみた。

使ってわかった。これ、すごい。すごくいい

 

RACCOの良さを語り出すと止まらない自信がある。それくらい良い商品だった。なかでも特に僕が気に入ったポイントをまとめる。

 

⑴高級感・おしゃれ感など必要ないデザイン性

 

安物家具に見られるチープさは感じなかった。しかし7畳の学生部屋に場違いな高級感があるわけでもない。生地が特別なわけでも、見た目が際立っておしゃれなわけでもない。ただひたすらにシンプル。使う人の体を、座った時の幸福を考えた作りなのだと納得した。

 

同じコンセプトで他の家具メーカーが作ってもこうはならないだろう。変に柄をつけたり、こだわり抜いて高級さを醸そうとするに違いない。しかしRACCOにはそのような俗世的な欲を感じない。ただ純粋に座り心地を求める。

 

母ラッコの腹上の安らぎを、満足感を追求したデザインだと分かった。

 

シンプルであることは複雑であることよりも難しい

スティーブ・ジョブズ

 

 

かの有名なスティーブ・ジョブズですら、シンプルなデザインの難しさを語っている。ものをシンプルに作るには目的を持って追求せねばならない。そうでなければ中途半端な駄作しか生まれないからだ。かたや複雑な機能や見た目のものは、理解するのが難解であるがゆえに、アラが目立たない。しかしながら商品としてのクオリティーは、究極のシンプル商品とは比べ物にならない。格が違うとも言える。シンプルこそが最強なのだ。

⑵洗練された機能性

 

まるで豪邸の座布団のような厚み(普通の座椅子の1.5倍程度)をもつその座椅子に座ると、体全体が吸い込まれていく。その無機質な見た目からは想像もつかない、確かな温かみがある。

 

それは間違いなくこの形によるものだろう。具体的にいえば、まず座椅子の座る部分、および背もたれ部分の中心がややへこんでいる。これによって座る人の体は、逆らうことなく座椅子の中心へと吸い込まれる。

そんな体を支えるのが座面に設置されたポケットコイル。体圧を心地よく分散させ、体への負担を限りなく軽減する。身長165cmの僕を包み込むような形状は、まさにラッコのお腹そのもののように感じた。

 

ラッコのお腹で眠りたい僕の夢は、半分以上叶えられたのかもしれない。

 

⑶耐久性

 

どんなに素晴らしい機能、デザインの家具も壊れてしまえば粗大ごみである。生活を支える家具には、耐久性が大切になってくる。

 

その点で言っても、RACCOは優れていると言える。RACCOを購入してかれこれ一年以上が経ったが、全くへたる様子はない。部屋にいる時間の5割がベットで5割がRACCOと言っても過言ではないほど座っているが、未だに購入当時と変わらない座り心地を提供してくれる。

 

それには前述のポケットコイルが一役かっているらしい。通常座面に用いられるウレタンと比較して耐久性に勝ると楽天の商品紹介にあるが、実際に使ってみて正しいとしか言いようがない。

 

また全体がファブリック生地というメッシュっぽい生地で作られており。手入れが非常に簡単だ。ゴミが付着してもコロコロで一発だし、匂いがつけばファブリーズでただちに消臭できる。

 

家具にとっての一年は、壊れないで当たり前なのかもしれないが、5000円でこのクオリティを一年保つのには感動できる。ひと月500円でこんなにも幸せになれることは、僕の人生にあと何個あるのだろうか。

 

間違いなくRACCOは取り合いになる

 

ここで僕の経験談を1つ紹介すると、部屋に置かれたRACCOは間違いなく、100%、取り合いになる。僕の友人はみな、RACCOに座りたいのだ。

 

それはそうだろう。だれだって至福の時を求めている。荒れた大洋を必死に漕ぎ進む我々も、時にはラッコように空をゆっくり見上げる時間が必要なのだ。

 

注意点

 

ひとつだけ注意点をお伝えしておくと、165cmの僕で丁度いいサイズであるから、身長が高い人には少し窮屈に感じるかもしれない。

実際に180cmくらいの友人が座っていると、やや小さく見える。しかし、そんな人にもRACCO big という大きめ目のサイズがあるらしい。使ったことはないのでクオリティが同じかは分からないが体の大きい人は是非そちらも考えてみてほしい。

 

おわりに

あんなにもソファを渇望していた僕はもうどこにもいない。自分の中で最高のものを見つけたからだろう。読者諸君にとってこれが最高のものになるかは分からない。しかしあなたの人生に、部屋に、少しの彩りを加えてみてもいいのではないか。

 

詳しい情報は楽天市場のショップで見ることができる。僕が言いたかったのは細かい機能面の説明などではなく、RACCOに座ることの幸福感である。あなたにも是非味わってほしい。

 

そうして僕は今日もRACCOのお腹に座る。